どれくらいの距離までなら自転車通勤が可能なのか?一般的な成人なら「片道15kmが通勤限界距離」と考えられます。平均時速20kmで走って45分です。実際に自転車通勤している人たちに聞き込みしたリアルな意見を元に、自転車通勤の走行距離別の解説をまとめておきます。
自転車通勤の適正距離は何km?
一般レベルの成人が季節の良い時期にロードバイクで自転車通勤を始めた場合という設定で自転車通勤の適正距離と限界距離を解説します。
一般成人レベルがどれくらいか?平均時速は信号は信号でのストップアンドゴーがある事を前提に時速20km程度で走れるレベルが一般成人レベルとします。
結論から先に言いますと「片道15km」が通勤限界距離です。また「片道10km」程度が気持ちよく通勤できる距離となります。何故この距離なのか?以降で距離別に解説していきます。
- 片道15kmが一般人の通勤限界距離
- 一般人のロードバイク平均速度は時速20km前後
ロードバイクで出せるスピードについては別記事ご参照下さい。
自転車通勤距離 片道0km~5km
近すぎて余裕です。ママチャリでも十分通勤できます。慣れてくると物足りなくなってわざわざ遠回りして帰宅するなどの楽しみを探したくなるはずです。
周りの人からは「近いから自転車で通勤してるんだねー」と普通の反応
自転車通勤距離 片道5km~10km
快適に通勤できる距離です。自転車通勤に最適な距離です。10kmの距離だと時速20kmで走って30分です。季節の良い時期ですと丁度気持ちいいなと感じる頃に到着します。クロスバイクやマウンテンバイクでも楽しく通勤可能です。
周りの人からは「結構距離あるのに自転車で通勤してるんだー凄いねー」と言われる程度の反応
自転車通勤距離 片道10km~15km
15kmくらいあってもロードバイクを使えば通勤可能です。15km程度の距離だと軽量で舗装路を走る事に特化したロードバイクを使わないと厳しくなってきます。
通勤距離15kmだと時速20kmで走って45分です。普通にトレーニングしている人や自転車通勤に慣れた人であれば気持ちよく通勤できる距離帯です。
しかし、運動不足のサラリーマンには少々厳しい距離でもあります。片道45分だと往復で1時間30分の運動です。普段運動していなかった人がいきなり始めるのには無理がある運動量となります。
周りの人からは「えっ!どこから自転車通勤してるの?本当なの?」と驚かれるくらいの距離になります。
ちなみに、毎日自転車通勤するならこの片道15kmが通勤可能かどうかの目安になります。坂道があるかどうかなど通勤条件の違いもありますが、15kmを超えてくるとアスリート気質になってきます。
片道15kmが通勤可能かどうかの目安
自分は13km程度の平坦な道のりを自転車通勤していましたが、快適に自転車通勤できる距離はこのくらいの距離だと実感しています。
15kmくらいだと、気分良くなってきた頃に到着しちゃうんじゃないのか?
往復だと30kmだぞ。結構な距離だろ?1週間5日勤務日に自転車通勤したらトータル150kmだから、週末頃には疲労が蓄積してくる。
なるほど、週5日間走る事を考えとかないといかん訳だな。
そう。仕事がキツい時もあるしな。
自転車通勤距離 片道15km~20km
アスリート気質な自転車乗りでないと耐えられないレベルです。ちゃんとトレーニングをしていないと厳しいレベルです。無理して仕事中に居眠りしないようにする必要があります。
周りの人からは「えーー!そんな距離、本当に自転車で来れるの?」と驚かれます。そして多少引かれます。注意しましょう。
自転車通勤距離 片道20km以上
アスリートです。アスリートが普段のトレーニングとして通勤時間を使っている!といった感覚の距離です。片道20kmちょうどの場合でも平均時速20kmで走ったら1時間かかります。毎日往復で2時間自転車に乗る事になります。
サイクリストでも「自転車通勤何kmくらい走っているんですか?」と聞いて「25kmだよ」などと答えられたら確実に「この人ヤバイ!まじでアスリートだ!」と思います。
周りの人からは「えっ?20km自転車通勤?ちょっと意味が良く分からないですけど・・・」といった反応があります。ちょっと変わった人といった目で見られます。
毎日片道20km以上も自転車通勤していたら、きっと体から何かしらのオーラが漂ってくるはです。私の会社にトライアスロンにも出場される先輩が20km程度の自転車通勤をされているのですが、ただ者ではない雰囲気と存在感が漂っています。
片道20km通勤している先輩ってY田さんか?
そう。Y田師匠だな。
通勤者の体力と諸条件による限界距離の変化
自転車を始めたばかりの運動不足の方なら片道3kmだって汗だくになりその後仕事になりません。アスリートクラスの人はら片道25kmだって余裕です。
また、通勤経路が信号ばかりでストップアンドゴーを繰り返す場合は体に掛かる負担も大きくなりますし平均速度も落ちてしまいます。乗る自転車の種類でも条件は違ってきます。ママチャリで通勤するのとロードバイクで通勤するのとでは疲れ方が全然違ってきます。
天候・気候でも疲労度が違ってきます。真夏の酷暑日や厳寒の冬であればより体力を削られます。このように諸条件で通勤可能距離は変わってきます。自分の通勤環境がどのような環境なのか確認して自転車通勤にするかどうするか検討する事をお勧めします。
通勤環境などを勘案して自転車通勤可能な距離かどうか判断する必要がある
坂とか信号とかあると確かにキツそうだな。
できるだけ車通りと信号が少ない道を探す必要がある。
Googleマップで探すのか?
そう。でも実際に走って見ないと分からない事も多いから、ルートを作ったら試しに走ってみた方が良い。
確かに。いきなり本番は厳しいだろうな。
自転車通勤と体調管理
自転車通勤を始めると体調の悪い時も出てくるかと思います。電車や車と併用するなどして無理しないようにした方が無難です。
実際に自転車通勤をしていますと、週末近くになって睡魔に襲われるようになることもあります。そのため毎日の睡眠時間の確保は必須ですし、夏場や厳寒の冬などは体力消耗も激しくなるため、水分補給をこまめにすることや、寒さ対策なども重要になってきます。
何よりも安全第一の自転車通勤生活をお祈り致します。ご安全に。
自転車通勤をするなら睡眠時間確保は必須
自転車別「平均時速」の比較
自転車別の出せる平均速度の目安をまとめておきます。こちらも一般的な成人男性が乗った場合の速度目目安となります。通勤に使う自転車を選ぶ際の参考にご利用下さい。
自転車種類 | 平均時速 |
ママチャリ | 10km~20km |
マウンテンバイク | 15~23km |
クロスバイク | 15~25km |
ロードバイク | 15~30km |
ママチャリは重量が重くタイヤも太いのでどうしても速度がでません。マウンテンバイクはタイヤがブロックタイヤなので路面抵抗が増えて速度がでません。タイヤを変えてやると早く走れます。クロスバイクよりロードバイクの方が重量が軽い場合が多く、自転車性能も高い物が多いので大概の場合は速い速度が出せます。
自転車別「通勤適正距離」の比較
自転車別でおおよその通勤適正距離を表にまとめておきます。
自転車種類 | 通勤適正距離 | コメント |
ママチャリ | 0~5km | 重量16~20kgあるのが負担大 |
マウンテンバイク | 0~10km | ブロックタイヤの路面抵抗が負担 |
クロスバイク | 0~15km | ロードバイクと比較すると重量あり |
ロードバイク | 0~15km超 | 舗装路を走る事に特化している分有利 |
マウンテンとかクロスでも早く走れるのあるんじゃないのか?
高いヤツは別格のあるな。それは別の話だ。
電動自転車とかは?
電動自転車なんて電池切れなきゃ楽なもんだから、長距離いけるんじゃないか?
でも電池切れしたら、ただの重たい自転車だな。
バッテリー容量にもよるけど100kmくらい走れるのもあるぞ。
自転車通勤するのに必要なの装備・備品
自転車通勤に必要な装備・備品類については別記事をご参照下さい。
あと、自転車通勤するなら自転車保険加入は必須だろ?
必須だ。死亡させたりしたら賠償金1億くらいいく事もある。
趣味でロードバイクやってる人は当然保険入るけど、一般の人は入ってなくて通勤してる人もおるかもしれんな。
名古屋市とか条例で加入が義務化されてる。条例で規定されているのに入ってない人はまずいな。
自動車保険の特約でも自転車保険あるな。
自転車専用の保険よりは保証が薄いけど、何も無いよりは良いな。
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