伝説の男Y田の面白い話・笑える話まとめ

その男「Y田」は齢69歳にして体弱ることを知らず。我が自転車部最高齢にして最速の「伝説の男」である。彼の器の大きさに敬意を表するとともに、歴史にその名を刻むため、レジェンドY田の面白い話・笑える話をまとめておくことにする。

最初に誤解の無いように書いておくが、私は常日頃「Y田」さんの事を敬意を表して「Y田師匠」と呼んでいる。人として是非見習いたい者であると崇(あが)めて止まない。だから師匠なのである。

Y田は小さいことは気にしない

東海地方において彼の走った事の無い道は無いとさえ言われている。しかし彼は走った道の事は覚えていない。道案内は期待できないのである。それに、Y田さんに道案内を頼むと私たちを置き去りにして走り去ってしまう。小さいことは気にしないタイプの男であるから仕方が無い。

Y田は小さいことには気にしないのである。

だから、自転車部皆で知多半島を一周して出発地点の駐車場に戻ってきた時にも「あっ、俺の携帯ここにあったか、無いと思ったわ。」と、出発してから丸1日携帯を紛失していたのにそのことを一言も他人に話すことが無かった。器の大きい男なのである。

そんなY田も琵琶湖一周をした時に顔色を変えたことがあった。所持金全てを入れた財布を駐車場で落としたのである。泊まりでのライドで1日目だったからお金が無くては困ってしまう。IMG_0315

皆で探している最中に、初めてY田の「弱った顔」を見た気がする。Y田師匠も困ることがあるのかと私は酷くショックを受けた。しかし何故ショックを受ける必要があったのか今でも不思議である。

そして、私は皆で財布を探して見つかった時のY田の笑顔を忘れられない。実に爽やかで迷惑な男なのである。

ハッハッハ!見つかって良かった。これで飯食べれるな!スマンかったねぇ!」とおっしゃっていた。

駐車場で財布を探していたメンバーで誰一人Y田に対して怒る人はいなかった。まぁY田さんだから仕方が無い。とにかく見つかって良かったと皆、ほっとしていた。その後、Y田は財布を落としたことなどスッカリ忘れたかのように昼食のうどんを食べていた。なんならバナナまで食べていた。IMG_0333

器の大きな男なのである。

Y田と沢

岐阜の山奥を走った時の事である。2015-07-11 11.31.05

帰りの山道でY田が言った「疲れた時は、沢の水を飲めばすぐに回復するんだ。沢があったら休憩しよう!と。自転車部の皆はおかしな事を言う人だと、あまり気にも留めずに自転車を走らせていた。まぁ、Y田がおかしな事を言うのはいつもの事なのである。

そして、しばらくすると実際に沢があった。水が流れていたが、どう見ても飲めるような水とも言えない。岩々の間から水が出ているのを竹で支えて流しているといった趣きであった。そして飲み水との看板も無い「ただの沢の水」であった。

Y田は自転車を降りて一口飲んだ。誰かが言った。「Y田さん、いかんよ。やめときゃあ、お腹壊すよ。」また別の人も言った「寄生虫とかいるかも知れないからやめときゃあ」と。

実際、大腸菌・農業肥料、鉱毒、カビ毒、生活雑排水、野生動物の糞尿、肺吸虫、住血吸虫、エキノコックスなど沢の水には、それなりのリスクがあるのである。

しかし、Y田は一向に気にせず沢の水を飲んでいた。「いやぁー!生き返る!沢の水を飲めば疲れは吹っ飛ぶね!」とおっしゃってガブガブ飲んでいた。2015-09-21 13.05.48

実に爽やかな男なのである。

Y田と滝

その後、しばらく走るとまた沢の水の音が聞こえてきた。沢というか小さな滝の様子であった。するとY田は、また自転車を止め休憩を促した。皆疲れていたので休憩をすることになったのは良いが、Y田は「ちょっと水浴びてくるわ」と言って小さな滝に向かって行った。

遠くで「いやぁー気持ちい良い!生きき返る!」と叫び声が聞こえてきた。Y田が叫んでいたのである。

後で聞いたのだが、Y田は全裸になって滝の水を浴びていたとのことである。野性的である。というか、わいせつ物陳列罪である。まぁ、普段人の通る所では無かったので私は聞かなかったことにした。皆もそうした。

ちなみにY田が向かって行った滝の入口辺りに看板があった。

落石注意」と。

Y田は実に危険な男なのである。

Y田が骨折

自転車部数名で、知多半島の先端「師﨑」まで走って、師崎港から篠島にフェリーで渡り「ホテル海原」に一泊して「フグ」を食べるという自転車旅行に行った時の事である。IMG_0486

秋の気持ちの良い天候の日だった。

海沿いの道で、突然レースが始まり凄いスピードでトップ争いが行われた。私はとてもついて行けず後方からゆっくりと追いかけた。するとしばらくして、遥か前方で皆が自転車を止めて輪になっていた。

どうも、車が横道から飛び出てきて、それに反応したY田の自転車がスリップして転倒してしまったと言うのである。事故である。

車の運転手は既にいなかった。Y田の単独スリップ事故ということにされたのである。横道から良く見ず出てきた車も悪いが、酷くスピードを出していた我々自転車にも非があるので仕方が無い。

Y田は気にも留めず笑って言った「いやぁーこけちまったなぁ。いかん。いかん。車が急に飛び出てくるとは思わんかった。見えんかったわ。

どこかいたずらが見つかってしまった子供のようでもあった。Y田さん大丈夫?走れるの?と聞くとY田は全然大丈夫だ問題ないと答えた。

Y田は丈夫なのである。

しかし、しばらく走っているとY田の様子がおかしい気がした。止まって皆でY田に近寄るとY田は血を流していた。指も変な風に曲がっていた。

Y田さん血が出てきとる。指もヤバくないですか?」誰かが心配して言った。「こりゃ、いかんわ。病院に行った方が良いよ。取りあえず駅が近くにあるから電車で帰った方が良い。」また別の誰かが言った。さすがに病院にいかなきゃいけないレベルに見えたのである。

あっ、だったら俺、リュックに一応持ってきてた輪行袋があるよ。」と言う流れで取りあえずY田さんには電車で帰ってもらい、病院で見てもらった方が良い。という意見で自転車部の皆は意見が一致した。

しかしY田に帰る気は無かった。

こんなの怪我じゃないから大丈夫だ。俺も篠島で皆とフグ食べたい。」とおっしゃるのである。むしろ「俺をハバにして、皆で楽しもうだなんてズルいな。」とか言い出す始末。

そして、ついには普段ボーイスカウトの引率などをされているOさんが怒って「Y田さん、いい加減にしなかんよ。それ骨折してるんだからさすがに病院にいかなきゃいかんでしょ」と酷く叱っていた。

それでもY田は帰らなかった。

Y田は食い意地が張っているのである。

Y田は取りあえず、コンビニで包帯を買うと言ってコンビニに入って行った。Oさんもさすがに怒っていたが一緒にコンビニに行った。普段ボーイスカウトの引率などされているだけあって、責任感の強い方なのである。

Y田は包帯がどこに置いてあるのか分からなかった。

見つけられなかったのである。

Oさんは「ほっとけば包帯も見つからないし、Y田さんも諦めて帰る気になるかも知れないからほっとこう。包帯探してあげる必要ないよ。」と言った。さすがに怒っているのである。

するとY田はおもむろに女性用生理用品を手にしてレジに持って行こうとした。後で本人に何でそんな物を買おうとしたのか聞いたら包帯の代わりにしようとしたとのことである。

Oさんが慌てて止めて、包帯を買ってあげていた。「Y田さんには負けた。かなわんわ。」と言っていた。

結局、Y田さんは包帯で手当てして指も固定してそのまま篠島まで走り皆でフグを食べた。帰りも自転車で走って全行程を走り切った。

宿泊先の篠島で、夜中に少し「指が痛いなぁ」とは言っていたが、それくらいの事だった。

後日、私はY田さんに「あの後ちゃんと病院に行ったんですか?」と尋ねたら「いや、いかんかったよ。それでね、指が少し変な角度になってしまったよ。」と笑って言っていた。「まじっすか!?」と聞くと指を見せてくれた。

良く見てみると小指が少し歪んでいる気がした。

Y田さんやっぱり骨折してたんじゃないですか、それ?」と尋ねると「そうだね。たぶん骨折していたと思う。病院に行かなかんかったかなぁ。」と言っていた。

Y田は病院が嫌いなのである。

Y田師匠の話は他にもあるが、この記事に人気があればまた書こうと思う。Y田師匠はいつまでも元気でいて欲しいと思う。今日この頃である。

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