ロードバイクでどうしたら時速30kmを維持できるか?

自転車高速走行

ロードバイクで走る時、30kmの壁があるとよく言われます。時速25km~30kmになると急激に空気抵抗が大きくなるため、時速30km以上で走るのは難しいためです。時速30kmを維持できれば、もはや上級者クラスだと言っても良いでしょう。ロングライドのレースに出てもリタイヤする心配もありません。

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ロードバイクでどうしたら時速30kmを維持できるか?

もっとも確実な方法はトレーニングをするという事です。でも、ぶっちゃけ、トレーニングの話は後回しでいいから手っ取り早く時速30kmを維持する方法を知りたい訳なんですよね。ということで、今回はトレーニングの話以外で時速30kmの壁に挑む方法を考えてみたいと思います。

自転車専用ウェアを着る

前回の記事「ロードバイク初心者が出せる平均速度はどれくらいか?」でも書きましたが、時速30km以上で走るためには空気抵抗との闘いです。まずは、「サイクルジャージ」「ウィンドブレーカー」「レーサーパンツ」「ビブショーツ」などのサイクルウェアを着ることで空気抵抗を減らすことが効果的です。

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空気抵抗を減らすフォームに変える

ロードレーサーがゴール直前にドロップハンドルの下ハンドルを握って前傾姿勢になって弾丸みたいにゴールを狙うシーンがあります。弱虫ペダル17巻の表紙の金城真護みたいなフォームです。

ドロップハンドルの下ハンドルを握って前傾姿勢になると風の抵抗が一気に減ってスピードが出せる訳です。でも、このフォームで時速30kmを維持するのは難しいのです。何故でしょうか?

下ハンドルを握るためには前傾姿勢になります。猫背になります。肺を圧迫する姿勢になります。すると肺に入ってくる酸素の量が減ってしまいます。ちゃんと練習をして鍛えられた方ならともかく、ろくに練習していない素人では10分と持たずして酸素不足になって運動能力が低下します。速度はダダ下がりです。

初心者は無理せずにハンドルの上部分」か「ブランケット上」を持って軽く前傾姿勢になるくらいがお勧めです。そして、前傾姿勢を続けるのが辛ければたまに状態を起こして酸素を取り込み、体を伸ばして血流を良くしてやる必要があります。あくまで無理せずに前傾姿勢になることが肝心です。

弱虫ペダル4巻の小野田坂道くんのようなフォームですね。難癖をつけるなら、ちょっと肘が開いていて空気抵抗が大きくなっているのが残念です。脇を閉めると良いかと思います。

芥川賞作家でTVのバス旅に出演している「羽田圭介(はだけいすけ)」の小説「走ル」の表紙も良いフォームですね。下ハンドルに近い場所を握って、結構な前傾姿勢になっています。でも、これはこれで良いフォームですね。初心者はハンドル上部分かブランケット部分を持つくらいにしてもう少し状態を起こしてやると呼吸が楽そうです。

呼吸法を変える

「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画で「波紋の呼吸法」というのがあって、波紋の呼吸法をすればどれだけ走っても疲れないし、アンチエイジング効果も凄いという設定でした。漫画の中ではゾンビや吸血鬼を倒すのに波紋の呼吸法が必要なのですが、今回は残念ながら、そこは関係ありません。

でも、あるんですよね。波紋の呼吸法に近いやつ。

そもそも、呼吸というのは生命維持に直結するほど重大な活動なのに、意識にあげることで簡単にコントロールできるという素晴らしい性質があります。だから、武道とかヨガとかでよく取り上げられています。それぞれの様式や呼び名がありますが根本概念は同じです。

たとえば、旧ソ連軍が開発したという「システマ・ブリージング」の場合だと、基本呼吸は「鼻から息を吸って」「口を軽くすぼめてゆっくりと息を吐く」ということです。これだけで血圧・脈拍が下がりリラックスできます。試しにやってみると分かりますが体がリラックスして緩むのが分かります。

そして、システマブリージングでは通常のブリージングで対応できない場合に使う「バースト・ブリージング」という呼吸法もあります。鼻から吸って口を軽くすぼめて息を吐く。これを小刻みに早く行う。という単純な呼吸法です。本質的なことは単純なのかも知れません。本も何冊か出版されていますが、わざわざ買わなくてもユーチューブに動画がいくつもあります。

自分は下記の本を買ってみました。ちなみに買わなくても良いです。上記のユーチューブ動画が分かり易いです。システマブリージングとか怪し過ぎるだろという方は、「ヨガの呼吸法」でも、「合気道の呼吸法」でも、「気功の呼吸」でも、「瞑想の呼吸」でも、「禅の呼吸」でも何でも良いです。本質はどれも同じです。

思考を止める

脳は体の中で最も酸素を使います。考え事をしながら走っていたら早くバテます。無の境地にたどり着けば良いのですが、人は1日7万回思考すると言われています。禅だと自分の呼吸に意識を集中させて意識がそれたら、また自分の呼吸に意識を戻してというのを繰り返します。なんだか宗教っぽいな。という方は無理にやることはありません。

あーあのご飯美味しかったなぁ、とか好きな芸能人のこととか考えていたらドーパミンとか出て逆に良いかもしれないですし!?

まぁ、今回のような記事を書いといて今更何なんですが、これくらい知ったくらいで急に時速30km維持できるようになったら相当ポテンシャル高い人ですよ。

次回は、金に物を言わせて道具を買うことで「早く」走れるようになる方法について考えてみたいと思います。「ロードバイクで時速30km以上を維持するための装備!」に続きます。

トレーニングして早くなるのは一番最後に考えましょう!

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