前回多治見駅からオシャレカフェを巡りました。そして、いよいよ旧中山道を走って坂折棚田を目指します!「了庵」で癒されたばかりで体力もバッチリ回復したのですが、山道が体力を削ります。思わぬピンチも訪れます!「田の神様灯祭り」開始の時間に間に合うのか!?今の実力じゃ山道なんて無理だったのか!?では、後半「旧中山道編」どうぞ!
松野湖/松野ダム
「了庵」を出発した私達はそのまま366号を北上して松野湖へ向かいました。366号から県道65号(旧中山道)へ向かいます。
私「松野湖・松野ダム着いたな」
弟「おう」
私「特に何もないな」
弟「おう。ないな。写真撮ってこう」
私「そうだな写真撮って次行こうか」
ということで松野湖はちょっと寄っただけで次に行きます。山道で細い道です。車1台から1台半程度の幅の道です。しかし、車通りはほとんどありません。夜とか真っ暗だろうなぁーとか考えながら走り続けます。
私「おっ!アザミじゃね!?」
弟「そうなのか?」
私「たぶんそうだと思う」
昔、植物の図鑑を1冊暗記したことがあるので花の名前がたまに分かることがあります。有名なヤツくらいですが。そんな努力も今じゃ、スマホアプリで花の名前を調べたりできるそうです。写真を撮るとソフトが判別して花の名前を表示してくれるのです。しかも、そんなアプリが様々出ているとのことです。
もう、ウンチク垂れて自慢できる時代じゃないんですね。暗記とか調べれば分かることは重要じゃなくて、そこから先が重要な時代です。厳しい時代です!
中山道の案内板発見
東海自然遊歩道「細久手宿」
弁財天の池
中央に石碑があって石畳で渡れます。石畳は指定文化財の琵琶峠の石畳(びわとうげのいしだたみ)です。5月下旬から6月初旬にはカキツバタが咲いています。ちょうど咲いていました。地元の方が手入れをされているとのことで綺麗な場所です。何か得も言われぬパワーを感じられるけれども、ちょっと怖さもある不思議な場所でした。
カキツバタが咲いています。
少し休憩・・・そして進みます!
休憩を終わり、さらに進むとスギの木に囲まれた旧中山道(県道65号線)が現れます。昔の人が歩いて通ったんだなぁと思い馳せます。涼しくて、小鳥のさえずりがずっと聞こえている異空間でした。何やら迷い込んでしまったけれども、ココってどこだ?帰れるのか?と不思議な錯覚にとらわれます。
大湫神明神社(おおくてしんめいじんじゃ)の大杉
神明神社という小さな神社にたどり着きました。凄い大きな杉の御神木があり、まったく知識の無い場所だったのですが思わず止まって眺めていました。推定樹齢1300年の「大湫神明神社の大杉(おおくてしんめいじんじゃのおおすぎ)」です。都道府県指定天然記念物です。大スギの根元には現在も水が湧き出し「神明の清水」「新明の泉」などと呼ばれています。
この泉には伝説があります。昔水不足で困ったときに神明神社にて願掛けが行われました。すると白蛇(白蛇は神の使いと言われている)が現れて大杉の根元にスッと消えていきました。その根元を見ると泉が見つったという話です。泉の水があったので大湫宿は中山道の宿場町として栄えたそうです。
ほとんど知られていませんが、りっぱな大杉です。ちょうど、中山道を歩くイベントがあったみたいで一眼レフを持った人たちが散策していました。見上げてもてっぺんまで見通すのは大変です。
私「すげーな・・・」
弟「おう、すげー」
私「ここ、無名なんだよな」
弟「おう・・・マイナーだな・・・」
追記:大湫神明神社 倒れる
追記:2020年7月11日に大雨の影響で大杉が倒れてニュースになっていました。まさか倒れるとは・・・
五平もちひらつき
それからずいぶん走りました。ものすごい杉の中で急激な下り坂を下って開けた道を走っていくと大きな道がみえました。418号線です。何か飲み物を買いたいのですが、たまに自販機を見かけてもコカ・コーラを売っていません。
弟「おれ、コーラじゃないと飲まんよ。」
私「まじか!俺もリアルゴールド待ちだな。他のは飲まんよ。」
そして、ようやく中京コカ・コーラの自販機を発見しました。もう駄目かと思いました。ちなみに、ここは五平もち「ひらつき」運悪く閉まっていました。補給できません。
武並橋
418号を走っていくと木曽川に掛かる橋「武並橋」に到着しました。橋は狭くて車はすれ違うことができません。重量14tまでとのことです。怖!渡って412号に合流して右折して東へ進むと68号に合流します。
なかのほう不動の滝直売所
68号を北上して坂道を登っていくと「なかのほう不動の滝直売所」に到着。食べ物を少し買って休憩します。
弟「兄ちゃん、やばい。雨降りそうだ」
私「確かに空がやばいな。棚田の祭り大丈夫かな?」
弟「引き返した方が良いか?」
私「まじか・・・でも雨降ったら中止だよな・・・」
弟「ちょっと待てよ、雨雲レーダーで調べる」
私「どうよ?」
弟「ちょっと、雨雲が通ってくな。15分くらい雨宿りすれば大丈夫そうだ」
私「バス停みたいなのがあるで、あそこでやり過ごすか」
弟「おう。そうしよう」
私「腹ごしらえしようぜ、さっき買ったやつだ」
弟「ええね」
いもどーなつを食べていると雨がザッっと降ってきました。雨雲レーダー通りです。しばらくすると雨はやみ無事降られることなくやり過ごせました。スマホを使いこなすってこーいうことですね。弟スゲーって思いました。ITスキル高い!
坂折棚田「田の神様灯祭り」
68号をさらに北上してから、坂折棚田の横の道を登っていきます。農作業をされている方から「おう、凄いなこんな坂良く登ってくな!頑張れ!」と声をかけて頂きました。いやいや、こんな坂に棚田を作って作業されている貴方の方が凄いですから!と思いながら「ありがとうございます!」と言って登ります。正直、もう足が残ってないです。
棚田の横の道から撮影しました。まだ登り切っていません。
ついに登り切りました。16時30頃です。棚田の神様灯祭り(たなだのかみさまともしびまつり)の点灯式までは時間がまだあります。17時から点灯式です。
普通は棚田の下にある特設駐車場からシャトルバスで登ってくるそうです。後で調べたらJR恵那駅からシャトルバスも出ていました。
16:30から田の神様へ参拝と祈祷が始まりました。
写真家の方は早々に来て場所取りしていました。
写真家の方に話を伺っていると17:00に点灯式があるのですが見頃は暗くなってからだとのことです。19時くらいからが見頃とのことです。ノートパソコンで去年撮影したという写真も見せてくれました。メチャ綺麗でした。
待っているとシャトルバスが下から登ってきて人が次第に増えてきました。
取りあえず買い食いします。
座って屋台を楽しめる場所もありました。
私「暗くならないと灯祭り、本格的に見頃にならないってな」
弟「暗くなったら、俺ら山道を真っ暗で帰らなかんぞ」
私「やばいな、それは」
弟「おう、点灯式見たし、屋台も楽しんだで帰るか」
私「そうだな、それが無難だ」
弟「どうやって帰ろうか・・・」
私「来た道帰るのはキツいな。近くの駅に行ければ輪行で帰れるぞ」
弟「JR恵那の駅が近いな」
私「それで帰ろうぜ」
弟「もう登れんしな」
私「おう、登れん。下りと平地であることを願う」
弟「68号をずっと走って行けば恵那駅に着くぞ、これ下りと平地っぽい」
私「よし、それで帰ろう」
弟「おう」
JR恵那駅
帰りの道は予想通り、下りと平地ばかりでした。物凄いスピードでJR恵那駅までたどり着きました。途中サークルK恵那久須見店で休憩して大福を食べてたのですが、1時間かかっていません。
そして輪行で帰るのでした。輪行は行の駅も帰りの駅も自由に変更できるので自由度が高いです。
あまり正確ではありませんがGoogleマップのタイムラインで走ったコースを見ることができました。おおよそ4時間で70km走っています。
帰りの電車はグッタリして半分寝ていました。でもどこか心地よくてやり切った充実感がありました。
旧中山道良かったな
すげー良かった
また、行きたいな
おう、また行きたい
帰り道に登り道があったらヤバかったけどな
俺はまだ登れるし
まじか
まじだ
電車を降りて出発駅に戻ると辺りは既に真っ暗なのでした。電飾に飾られた駅で自転車を組みながら、棚田の灯りとは全然違うな。と当たり前のことを思います。もう都会では暗闇なんて無いのかな?あの旧中山道でこの暗闇を迎えていたらどうなっていたのだろうか。そんな想像をしながら、薄暗い中、誰にも知られずニヤリとするのでした。
坂折棚田「田の神様灯祭り」へ自転車輪行の旅!での学び
- 雨雲レーダーは頼りになる。
- 輪行の旅は駅を自由に乗り降りできて自由度が高い
- 知られていない場所にも凄い良い所がある
- 写真家の人は美しい景色がある所の知識が凄い
- 多治見、瑞浪にはオシャレカフェが多い
- 飲食店は予約と営業時間の確認をした方が良い
- 山道の自販機は本当に少ない
- 旧中山道は異世界のようだった
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