真夏のビワイチ!2日目「湖北編」、パンクトラブルから復帰して海津大崎の桜並木を気持ち良く走り抜けた所からの続きです。いよいよ体力の限界を迎えてしまい、ビワイチの走行距離200kmを無事完走できるのかどうか怪しくなってきました。
そして走行距離は予定の200kmを遥かに超えてしまいます!体力の限界地点で弟との確執勃発!そして完走前に思わぬ夏の風物詩が私達の前に出現する!いよいよ「真夏のビワイチ200kmの旅」最終編です。
ビワイチのラストで交わす二人の会話とは!?
真夏のビワイチ2日目
過去記事
ビワイチ!0日目「事前準備編」ロードバイクで琵琶湖一周200km走る旅
ビワイチ!1日目「湖南編」ロードバイクで琵琶湖一周200km走る旅
ビワイチ!2日目(1)「湖北編」 ロードバイクで琵琶湖一周200km走る旅
古道具&カフェ海津
海津大崎へ向かった理由のもう一つはオシャレカフェ「古道具&カフェ海津」に行ってみるためです。303号線から走っても少し寄り道すれば寄れる場所にあります。オシャレなカフェに自転車男2名が来店です。隣の席ではカップルがイチャついてました。でも、たぶんビワイチされる方で立ち寄る方も多いのでは?
オシャレな外観に期待が高まります。
琵琶湖を一望しながら食事ができる席が2席ほどありまして、人気席なのですが丁度空きが出来て座ることができました。残念なのは隣の席でカレーを食べながらカップルがイチャついていることです。オシャレカフェあるあるです。悔しいのでカレーは注文せずに、ケーキセット850円を頂きました。
私「おおぉぉーいい席だなぁ」
弟「いい席だ」
私「お!カレーあるぞ」
弟「琵琶湖にはもっとおいしい物があるからカレー食べちゃダメだろ」
私「いやいやいや、腹減ったし」
弟「後でお腹一杯で食べられなくて後悔するぞ」
私「かまわんし」
しかし次の瞬間、私は隣の席のカップルがカレーを食べながらイチャついていることに気付きました。
私「やっぱり、折角のビワイチなのにカレーなんか食べてちゃいかんよな」
弟「その通り。ケーキセットにしよう」
私「それな」
ケーキセットに満足して店を後にします。カレーに後ろ髪を引かれながら。
マキノサニービーチ
古道具&カフェ海津を出発して次はメタセコイア並木に行く予定だったのですが、マキノサニービーチに寄り道しました。
もう少し南下するとマキノサニービーチ知内オートキャンプ場があります。桜のシーズンにキャンプして海津大崎の方面に自転車で往復したいなぁなんて妄想していました。
泳いでる人やBBQやっている人がいます。夏だなぁ。
百瀬川沿いにマキノのメタセコイア並木へ向かいます。川沿いの道は気持ち良いです。
マキノ高原のメタセコイア並木
マキノ高原のメタセコイア並木は2.4kmあり500本のメタセコイアがあり、昭和56年(1981年)に学童農園「マキノ土に学ぶ里」整備事業の一環としてマキノ町果樹生産組合が植えたのがはじまりだそうです。
当然2.4km往復します。これがメチャ気持ち良いんです。日陰になっているし、景色は良いし。ビワイチ2日目で一番良かったポイントです。通常のビワイチルートから外れて寄り道して良かった!
私「うぃぃぃぃー」
無駄にガッツポーズ
マキノ高原キャンプ場ってどうなんだろう。ってことで下見に行きますが上り坂があったので手前まで行って諦めて引き返します。もう足使ってしまって余力が無いんです。本当に余力無しの状態なのに寄り道中なんです。
自販機もありました。サイクルジャージの後ろポケットにコカ・コーラを補充した弟。
そして、メタセコイア並木を戻り、通常のビワイチルートに復帰して走り出したのですが・・・
ついに、私は力尽きました。
私「きゅ、休憩くれ」
弟「ええよ。」
私「あそこに、公園がある。」
弟「入ろか」
私「俺、ちょっと芝生で寝るわ」
弟「そんなん、犬がしっこしとるかもしれんに」
私「いや、もう無理。少し寝かせて。」
ずざっ!と芝生に寝ころび、
空を見上げた。そして10分ほど寝かせてもらった。真夏のビワイチの途中に名も無い公園の芝生で寝た。日陰のおかげで気持ち良かった。
10分後・・・
私「俺、まだ走れる。復活した。」
弟「おう、行くか」
私「おう、行く。」
しんあさひ風車村
次の目的地は道の駅「しんあさひ風車村」合併前の所在地が新旭町だったことからこの名称になっているとのこと。333号線の湖周辺道路を走って向かいます。しかし、2016年4月1日からリニューアルのために2年間の休止とのこと。休止期間長くないですか?再開が2018年4月予定。
私「閉鎖中だな」
弟「あかんな」
私「何か食べれると思ったのにな、しゃーない行くか」
弟「おう」
遠目に風車が見えますが、2018年(平成30年)4月1日までは見ることができません。残念!
淡海堂(おうみどう)
江戸時代創業の滋賀唯一の酢醸造会社「淡海酢有限会社」が運営している「淡海堂」、添加物を一切使わないスイーツを販売している店舗という情報を事前に調べて知っていたのですが、偶然店舗の前を通りました。予定に組み込んではいなかったのですが、偶然です。
めちゃ腹ペコだった私は咄嗟に前を走っている弟に大声で呼びかけます!
私「ちょっとまった!淡海堂寄りたい!」
しかし、弟は気付かずに走り続けます。
私「おいー!」
俺は、俺は、「淡海堂の勝野シュークリーム食べたいんだよぉぉぉぉ!」
しかし、私の声に弟は気付くことなく走り続けます。どんどん姿が小さくなっていきます。元々、私の随分前を走っていたので仕方がありません。しかし、今日もご飯らしい物を食べてない!この時、16時23分。私はハンガーノック気味です。
歯を食いしばって、急いで弟を追いかけながら、ずっと「古道具&カフェ海津」でカレーを食べておけば良かった。とカレーのことばかり考えていました。何故、あの時カレーを食べておかなかったのだろう。隣の席でイチャつきながらカレーを食べていたカップルの声が頭の中でフラッシュバックします。
そして、私はついに煩悩を捨てる決意をし、極限状態を経て無の境地へと向かうのでした。これが今回のビワイチで「覚り」を得た経緯であります。なむー
白鬚神社(しらひげじんじゃ)
白髭神社に到着!琵琶湖の絶景パワースポットでインスタグラムで有名な場所です。「近江の厳島」と呼ばれています。
綺麗な写真が取れます。しかも、下に降りて琵琶湖湖面まで行ける階段もありました。
神社は道路の向こう側。白髭神社は161号線を走ってたどり着くのですが、この161号線が交通量メチャあって怖いんですよね。それで道路を渡れず神社参拝は諦めました。
私「車、めちゃ来るでコエーな。」
弟「おう、危ないな。道路狭いし」
私「まぁ、写真も撮ったし、行くか」
弟「おう、さっさと走り出した方が安全だ」
近江舞子(おうみまいこ)雄松崎(おまつざき)
近江舞子(おうみまいこ)駅近くに通り掛かった時に人だかりがありました。どうも花火大会があるらしかったです。調べてみたら19時45分より20時30分まで近江舞子中浜水泳場一帯で大津志賀花火大会があるとのことでした。湖のほとりで集まってBBQやっていたりする家もあり、腹ペコの私はお腹が鳴り、よだれが垂れました。
私「おい、花火大会があるみたいだぞ」
弟「おう、どうもそうみたいだな」
私「折角だから見ていこうぜ。そして屋台で何か食べ物を買おう!」
弟「そしたら暗くなっちゃうだろ、あかんだろ」
私「ええやん、暗くなっても」
弟「危ないし、これから車通り多い道を通るで早ようかえろまい」
私「・・・」
私「かえるか・・・」
しょぼーん
あとは、もうひたすらペダルを回して、無我夢中で自転車を進ませてヘロヘロになってました。
堅田駅(かたた駅)
そして18時57分堅田駅着。堅田の駅にまで戻ってきた時には薄暗くなっていました。
私「堅田駅だ」
弟「戻ってきたな」
私「薄暗いくらいだな、帰っか」
弟「終わると、物足りない気もするな」
私「だがヘロヘロだ、もう走れんぞ」
弟「兄ちゃんは運転もあるしな」
私「おう、帰っぞ。真夏のビワイチ完結だ。」
そして、車に自転車を積んで帰りの高速道路で大津SAに休憩で寄った時に、高台にある大津SAから遠く彼方に花火が見えました。それは、花火大会が始まる前に通った近江舞子の大津志賀花火大会でした。
かすんでしまうくらい遠くで打ち上げられてる花火は、いつも見る花火よりも遥かに儚く、酷く懐かしく思えました。それはきっと疲れのせいでしょう。何せビワイチしてきた2人なのですから。
私「おう、さっき通った花火大会だな、たぶん」
弟「たぶんそうだな」
私「やっぱり見てけば良かったか?」
弟「そうかもな」
私「また、ビワイチするか?」
弟「いや、次はまた別の冒険だ!」
私「それも良いかもな」
弟「おう、ええだろ。」
私「じゃぁ、また次の冒険に行くとしますか」
弟「おう」
2016年真夏のビワイチ 完
コメント